お金があれば人生は幸せになるか?お金と幸福に関する考察

ライフプランニング

お金があれば悩みはなくなるのか

筆者は仕事の関係で様々な富裕層の方にお会いしています。規模こそ違えど数億円の資産をお持ちの方から、数百億円の資産規模の企業オーナーともお仕事させていただいています。そんな中で僕が日々感じているのが「お金があっても悩みはなくならない」ということです。一生生活に困らないような資産を持っている富裕層の方も私たちと同じように悩みを持っています。

家族との関係性だったり、今後の事業のこと、また大きな財産を持ったがゆえの、相続や資産保全に関する悩み、富裕層の方であっても日々たくさんのことに悩まされているのです。ここから私たちが学べることは、「お金がすべて解決してくれるわけではない」ということです。

お金はなくてもよいか

よく「お金がなくても幸せになれる」ですとか「お金がすべてじゃない」という話をよく聞きます。これらの主張については間違っていないものの、勘違いをしてしまう方もいるのではないかと危惧しています。

これらの主張は「お金以外のものの大切さ」を訴えたもので、「お金が大切ではない」という意味ではないのです。しかし、中にはこれらの主張を都合よく解釈し「お金はなくてもいい」と思ってしまっている人もいるのではないでしょうか。現代はよくも悪くも今はモノを買うにもサービスを受けるにもお金がかかる時代です。満足度の高い人生を送るためには「お金」はとても重要なものです。

満足度の高い人生にはお金は不可欠

「満足度の高い人生を送るためにはある程度のお金が必要だ」というのが筆者の主張です。お金で「満足感」の得られるモノやサービスを変えるのであれば積極的に買うべきですし、お金が原因で自身のやりたいことを諦める人生は幸福と言えるでしょうか。

しかし、この「ある程度お金」というのが非常に難しいポイントで、これには人の数だけ答えがあります。ここでは、「ある程度のお金」お金を考えるうえで筆者が大切だと思っている2つのポイントについて書いていきたいと思います。

人の欲望は尽きることがない

ドイツの哲学者であるショーペンハウエルの言葉に次のものがあります。
「富は海水に似ている。飲めば飲むほどのどが渇く」

大前提として覚えていただきたいのが「人の欲望は尽きることがない」ということです。目標を達成すれば、また新たな目標が出てきます。それに伴いまた新たな欲が生まれ、それに向かって突き進む。これが生涯続いていきます。求めていたものを手に入れても人はさらに求めてしまう生き物なのです。 お金も同じで手に入れれば、さらに欲しくなります。お金を求める人生を送ってしまうと決して満足する日は訪れません。この点をまずは押さえておきましょう。

「快」と「不快」どちらが大きいか

それではお金を追いかける人生を送らないためにはどうしたらよいでしょうか。 ここで大切になってくるのが「納得」という考え方です。金銭的欲望は尽きないので求めれば求めるほど、終わりのないレースで苦しむことになります。そこで「自分である程度線引きをする」ことが必要です。

この線引きは非常に難しいのですが、筆者は「快」と「不快」で考えるようにしています。 これは仏教の考え方ですが、人には大きく「快」の感情と「不快」の感情があり、「快」を増やし「不快」を減らすことが大切だとされています。自身で線引きを行うためには「快を求めるあまり不快が大きくなりすぎてないか」をチェックする必要があります。

例えば、より高い収入を求め自身の時間や家族や恋人との時間を犠牲にしてしまっている人、これは求めすぎの状態かもしれません。身近に素晴らしい環境があるのにも関わらず、欲を追いかけるあまり、自身や周囲を犠牲にし終わりのないレースに無意識に巻き込まれている可能性があります。お金を得るための努力が「快」の感情より大きな「不快」の感情を生んでいないか、客観的に見つめてみてください。

まとめ

今回は「お金」と「幸福」について書いてきました。お金はすべての悩みを解決してくれません。しかし、一方で「満足度の高い人生を送るためについてはある程度のお金が必要だ」ということをお話してきました。この「ある程度のお金」を考えるためのポイントを紹介してきました。「お金の問題」は私たちが一生向き合わなければいけない問題です。お金を求める人生にゴールはありませんので、まずはそこを理解したうえで、自身の幸福度を最大にできるポイントを見つけていきましょう。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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