「NISA」とはなにか
本日は近年急速に普及しつつある「NISA」について解説していきます。
よく「NISA」を商品の名称と誤解されている方も多いですが、「NISA」は投資で儲かった部分の税金を非課税にする国が作った制度の呼び方です。
NISAとは「Nippon Individual Savings Account」の略称であり、「貯蓄から投資へ」の流れを加速させるために2014年から始まった制度です。具体的には金融機関でNISA口座という非課税専用の口座を作成し、その口座で発生した運用益は非課税になります。
2022年3月時点で口座数は約1,120万口座となっており、かなり多くの方が利用している制度です。
投資にかかる税金を知ろう
NISAについて説明する前にまずか投資にかかる税金を確認しておきましょう。
投資はある意味残酷な世界で、儲かれば所得税がかかり、失ったら全額が損失になります。投資をして儲かったお金(運用益や売買益等)には20.315%の税金がかかります。
図にするとこのようなイメージですね。(簡略化のため税金は20%で計算しています)
NISAを使った場合は?
NISA制度はこの税金を一定額まで非課税にしてくれる制度です。投資する側にメリットを作ることで、国民の資産形成を促すためにできた制度となります。
具体的にはこのようなイメージになります。
先ほどの例だと運用益に対して、税金がかかっていたため手残り金額が16万円でしたが、NISA口座で発生した運用益については、税金がかからず運用益がまるまる手残りになります。
一般NISAと積立NISA
NISAには「一般NISA」と「積立NISA」の2種類があります。
※「ジュニアNISA」というものがありますがここでは省略します。
「一般NISA」と「積立NISA」の主な違いは下記のとおりです。
年間の限度額と非課税期間に差が一番の違いですが、細かいところで少し差があります。積立NISAはより長期的な資産形成を促すために作られた制度ですので、積立投資に特化した制度設計になっています。
NISAと積立NISAについては比較記事を作成中ですのでもう少しお待ちください。
まとめ
いかがだったでしょうか。本日は近年利用者が急増中の「NISA」について解説してきました。NISAを商品と勘違いしている方も多いですが、NISAは国が作った制度の呼称です。
本来、投資をして儲かると儲かった部分に税金がかかりますが、このNISA制度を活用することで一定金額まで税金を支払わずに投資を行うことができます。
基本的にはメリットしかないので、これから投資を始める方はNISA口座をぜひ使ってみてください。実際に口座開設する場合の方法や注意点は次回以降解説したいと思います。
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