過去に読んだ本の内容覚えてますか?
突然ですが皆様に質問です。
「1か月前に読んだ本の内容を説明しろと言われたらどのくらい説明できますか?」
うっすらとしか内容を覚えておらずほとんど説明できない方も多いのはないでしょうか。せっかく時間をかけて読んだのに内容を全然覚えていない...これは読書好きの方にとってはショッキングな事実だと思います。
日々たくさんの本を読まれている方ほど、「この本どんな内容だったかな」、「いいこと書かれていた気がするけど、どの本に書かれていたっけ」と思うこと意外と多いと思います。人間の脳は忘れるようにできているため、ある意味これは仕方のないことです。
しかし、せっかく本を読んだのであれば本から得たものを身に着けたいですよね。そんな方に向けて本日は「読書ノート」について書いていきたいと思います。
読書ノートを作ろう
「読書ノート」とは文字通り、読んだ本の内容や自分の感想、意見を記録するノートのことです。読書記録を作ることで、読書の質はグッと上がります。読んだ内容が定着しやすくなり、本の内容を忘れてしまうことも減るでしょう。
今回は「読書ノート」を作るメリット・デメリットを解説し、具体的な読書ノートの書き方について書いていきたいと思います。読書は量も大切ですが、質も同じくらい大切です。皆様の読書生活の一助になれば幸いですのでぜひ最後まで読んでいってください。
読書ノートのメリット
読書ノートのメリットです。一つずつ解説していきます。
記憶に定着しやすい
一つ目のメリットが記憶に定着しやすくなるということです。ノートに読んだ本の内容をまとめたり、感想を書いたりすることで、より自身の記憶に残りやすくなります。読むだけではなくプラスワンの作業を加えることで、より本への関与度が高くなるのが読書ノートの特徴です。また読み返すことで、内容について繰り返し復習することができます。
思考の訓練になる
二つ目が思考の訓練になるということです。読書は、筆者から読者に向けてメッセージが発信されるため、どちらかというと受け身、つまりインプットの作業になりやすいです。読書ノートに、本の内容を体系的にまとめたり、自身の意見や感想を書くことはアウトプットの効果もあるため、思考の訓練にもなります。読書ノートに書くという目的を持つことで、整理しながら本を読む習慣も身につくでしょう。
短時間で振り返りができる
三つ目が短時間で振り返りができるという点です。本を読み返すというのは多大なエネルギーが必要です。ことあるごとに本を読み返すことも良いとは思いますが、読書記録を読み返すことで、要点だけ短時間で振り返ることができるため、振り返りにも便利です。長年読書ノートを作っていると、記録を付けた当時の自身と今の自分を比べて自身の成長や変化を実感できることもあるでしょう。
読書ノートのデメリット
続いて読書ノートのデメリットについても解説していきます。
時間がかかる
読書ノートを作るデメリットで一番大きいのが「時間がかかる」ことです。当然、これまで本を読んで終わりだったところに追加でノートを作成することになるため、一冊を完結させるまでにより多くの時間がかかります。ときには読書ノートの作成時間が本を読んでいる時間以上になることもあります。そのため、本を読むペースは確実に落ちるでしょう。
読み返さなければあまり意味がない
残念ながら、記録をつけて終わってしまうと、読むだけよりは記憶に残るはずですが、結局時間がたつと忘れてしまいます。読書ノートは折に触れて読み返すことで真価を発揮します。記録をつけて終わらずに繰り返しほんの内容を振り返り定着させていきましょう。
読書ノートの作り方
さて、具体的に読書ノートの作り方を見ていきましょう。読書ノートの作成ですが基本的には手書きをオススメしています。PCやスマホで記録するのも良いですが、手書きの方が記憶に定着しやすい、イラストや図も入れることができるというのが理由です。そしてなにより達成感があります。
ノートを選ぶ
まずはノート選びです。基本的にノートは好きなもので問題ないですが、意外とすぐ1冊終わってしまったりするので、あまり高級なものはおススメしてません。筆者はシンプルでコスパの良い無印良品のB5ノートを使っています。良いノートを使うことでモチベーションが上がる方なら少し贅沢してみてもいいでしょう。
本を読む
読書ノートを作る際は本を3回読みます。3回読むといっても通しで読むわけではないのでご安心ください。具体的には下記の3ステップです。
1周目:本を読んでいって気になるところがあればページの上の角を折る
2周目:上の角を折ったページを読み返し、特に良い部分は下の角も折る
3周目:下の角を折ったページを読みノートに記録するか決める
1周だとなかなか重要なポイントを絞れないことが多いため、目印をつけておきます。3周読んでよいと思ったらそれはノートに記録しておくべきページです。本を折るのが嫌だという人は付箋で代用しても問題ないです。電子書籍の場合はマーカー機能を使って印象に残った場所を記録しておきましょう。
記録の付け方
読書ノートに書く内容は基本的に自由です。なにを書いても問題ありません。ただ毎回好きなように書くというのも大変なので、ある程度型を決めておいた方が良いと思います。書き方については下記をご参考ください。
【初めての方にオススメ】
・本のタイトルと著者
・読み終わった日付
・本を読んだ感想
【慣れてきたら追加するのもオススメ】
・印象に残った言葉やセリフ
・本や著者の基礎情報
・イラストや図
・その著者の別の本や、本の中で登場した書籍
ちなみ筆者が読書ノートに書いているのはこんな感じです。
・本のタイトルと著者
・読み終わった日付
・本を読んだ感想
・印象に残った言葉やセリフ+自分の考えや意見
たまに雑誌の切り抜きとかも…
読書ノートを続けるために
頑張りすぎない
最初から頑張りすぎると読書ノートは続きません。最初は1ページに満たなくてもよいので、無理しない程度に始めてみてください。慣れてきたら少しずつ書く内容を増やしていきましょう。ページが空いちゃって気になる人は本の帯を貼るのがオススメです。見栄えもちょっとよくなってモチベーションがアップするかも...
定期的に読み返す
繰り返しになりますが、読書ノートは読み返して初めて真価を発揮します。ノート一冊読み返せば、何冊もの本の要点を振り返ることができるので、読んだ内容や感じたことも忘れにくくなります。書いて終わりではなく、ぜひ繰り返し読んで自分の血肉としていきましょう。昔の自分と話しているようで面白い発見もあったりします。
まとめ
いかがだったでしょうか。本日は読書ノートについてメリット・デメリットと具体的な作成方法について解説してきました。残念ながら、本を読んでも時間がたつと内容を忘れてしまうというのはよくあることです。せっかく読書をするのであれば質の高い読書がしたいですよね。
読書ノートは記憶への定着以外にもアウトプットの訓練になったり、本の読み方が変わったりと様々なメリットがあります。これを機に読書ノートを作ってみるのはいかがでしょうか。本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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